僕の大好きなバンドのひとつ、しんきちさんのライブ。アラブ音楽に魅入られ追求する3人の個性的ながら絶妙に息の合った演奏をお楽しみください。
ヴァイオリンとウード(琵琶のような形をしたアラブの弦楽器)、レク(タンバリンのようなアラブの太鼓)によるトリオ編成。
アラブ音楽と聞いて全く想像がつかないという方がわりと多いかと思います。
しかし彼らの演奏をものの10秒ほど聴けば「あ〜、アラブですね〜!」となります。不思議なことに。
そしてしばらく音楽に身を委ねるうちに遠い異国の旅人のような胸をしめつけられる気分になります。みなさんがそうなるのかはちょっとわからないですけれども僕は毎回そうなります。
ヴァイオリンの秦進一さんは、ここ数年来の友人ですが最近須磨に引っ越してきてご近所になりました。ボナルーカフェにもよくご飯やお茶に訪れてくれます。友人贔屓で推薦するわけじゃなく彼のヴァイオリンは絶品です。まるで歌声のように感情を自由に表現します。彼のヴァイオリンを聴くと楽器というものは音を鳴らすだけのものではなく思いを伝える事のできる素晴らしい道具であるという事に気付きます。
もちろんどんな楽器でも本当に優れたプレイヤーが奏でると心に届きます。彼は間違いなくそういった本物のアーティストのひとりであると断言できます。彼と知り合った頃(20歳ごろ)から非常に技術の高い奏者だったんですが、その後、本場エジプトでアラブ音楽と文化を学び、各地を旅し、いろんな人に出会い、いつしか彼のプレイに魂が宿り、優れた表現者へと変わっていく様子を目の当たりにしました。もちろん今後もさらなる追求を続けどんなミュージシャンになっていくのか楽しみで仕方がありません。
そんな彼と共に果てる事のない音楽の道を歩むウード奏者の加藤吉樹さん、レク奏者のサンペーさん、それぞれの人生を交差させながら、お互い切磋琢磨しながら奏でる珠玉のアンサンブルをどうぞお楽しみください。
開催日:2016年6月5日(日)
時間 :18:30 open / 19:30 start
入場料:2000yen+1ドリンクオーダー
アラブ音楽古典トリオ「しんきちさん」
アラブ古典音楽を志す秦進一、加藤吉樹、サンペーのトリオ編成で2009年3月に結成。
美しくも力強く、繊細に響くアラブ古典音楽・アラブ歌曲の魅力を知ってもらおうという思いで、関西を基軸に活動を展開しています。